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なぜなんだ?都内にあるお店が埼玉屋を名乗る理由

どうも、オノヨウヘイです。

突然ですが、みなさんは何県の出まれですか?

僕は埼玉県生まれの埼玉県育ちです。

埼玉を愛している!ってほどの県民愛はありませんし、況してや誇ってもいませんのでバカにされても気にしません。

けれど、埼玉がTVや記事でフューチャーされると嬉しいですね。

そんな、ある日の出来事です。

僕が水道橋を歩いている途中に気になるお店を発見しました。

さ、さいたまや!?

都内で埼玉を名乗るだと…。新手の埼玉ディスなのか? 僕は毎日、通る度に不思議が止まりませんでした。

というわけで、今回は気になるお店「洋品さいたまや」に取材をしてきました。

▲店主の青山さんです

こちらは主にメンズ衣服を取り扱っている洋品店になります。

衣服は店内の至る所に置かれています。

▲オススメゾーン

取り扱う衣類は店内だけにとどまらず、店外にまでディスプレイされています。

今の季節は冬服がメインになりますが、夏になればアロハシャツやインナーも豊富に取り揃えるそうです。

▲フォーマルからカジュアルと幅広いラインナップ

数も驚きですが、なにより安さに注目。

ダウンジャケットなんて、サービス品じゃないですよ。

▲驚きのプライス

大サービス品ですからね。

本題に戻り、ここで気になっていた質問をしてみました。

ーーなんで、さいたまやっていうんですか?

元々、埼玉の行田ってところで足袋屋をしてたんだよ。私のおじいちゃんのおじいちゃんが創業してね。ここは明治時代に始めたから長いのが自慢さ。それで、私のおじいちゃんの時に水道橋に来たんだ。周りの店は全部、飲食店でしょ?ここも店をたたんで貸しちゃった方が儲かるんだろうけど、先祖に申し訳なくてね。

「さいたまや」と名乗る理由は元々、埼玉で店を構えていたからなんですね。

それにしても素晴らしいエピソード。

余談ですが、青山さんの後ろにあるシャツがレトロでかわいくないですか?

いくらだと思います?

ちなみ、こちらは大サービス品ではありません。

ためる必要もないので、答えを言いますと1500円!!!

安くないですか??

都内の古着屋や安さを売りにしているメンズショップでも、ここまで安くないですよ。

即購入を決め、お会計にうつると青山さんの本領発揮。

なんと、500円引きの1000円に!!

ちなみに僕は値切りが苦手なので何も言わずともサービスしてくれました!!

言い値(いいね)!

▲1点物って良いですよね

僕は買った物を直ぐに装着したいタイプなので帰って着てみました。

どうです?

▲髪が長くてすみません

レトロな柄ですが、それが今のトレンドですよね?

チンピラ感もおばちゃん感もないですよね?

実は綿100%で生地はメチャクチャしっかりしてるんですよ!!

実際、菅田将暉くんが着ていそうじゃないですか?(怒らないでほしい)

全国にある洋服屋に飽きた方、人と被るのが嫌な方、安くて良い服を欲しい方は水道橋に集合してください。

駅から2分ほどで行けるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【取材協力】

さいたまや洋品店
東京都千代田区三崎町2丁目19-5
03-3262-2416

ほかにもあったぞ、さいたま屋!!

ほかにもあったぞ、さいたま屋!!

今回は謎が解けたので解散でも良かったのですが、僕って探究心がすごいじゃないですか?

実は他にも都内に埼玉を名乗る店があるんじゃないかと思って検索してみたんですよ。

そしたら、ありました。

続いてのお店は錦糸町にある「埼玉屋」。

こちらは和菓子屋をはじめ、おにぎりやお惣菜を取り扱っています。

道路に面しており、お持ち帰り専門店のようです。

お団子の種類が豊富ですが、赤飯、おはぎ、おいなりさんも人気商品とのこと。

ーーなんで、埼玉屋っていうんですか?

珍しいですよね。元をたどると、先代が埼玉で店を開店させたんですよ。そこから錦糸町に移ってきて私が継いだんです。

なるほど。

こちらのお店も「埼玉で創業した」という理由でした。

せっかくなので、オススメの商品「どら焼き」(¥126)を購入しました。

普段、和菓子を食べる機会が少ない筆者。ってないですよね?

久々のどら焼きにワクワクです。

▲This is Japan

錦糸公園の桜とパシャり。

良い写真ですよね?

インスタにもあげているので、是非いいねをください。

【取材協力】

埼玉屋
東京都墨田区錦糸4-14-2
03-3622-7512

ライバル県の千葉にも、さいたま屋!?

ここでも僕は1つの考えが生まれました。

今日は都内にある「埼玉屋」を巡っていますが、さすがに埼玉のライバル千葉県に「埼玉屋」が存在するならば、記事的に盛り上がるのではないかと。

そう、信じ検索すると……

あるもんなんですよ。

こちらは千葉の馬橋にあるデリカショップです。

ただ……

閉まってるんですよね。

これでもか!!ってくらい閉まってるんですよね。

定休日なのか、今日の営業が終了してしまったのか。

さすがに調べても出てこないので周りのお店に聞き込み調査を開始してみたところ、数年前に潰れてしまったそうです。

まずい!!

千葉の埼玉屋がないと記事として成立しない!!

直ぐに「千葉県 埼玉屋」で検索しなおします!!

すると…

あるもんなんですよね〜埼玉屋の神様、ありがとうございます。

こちらは柏にある豆腐店の埼玉屋です。



引用元:LOOK4KASHIWA

ネットの情報では、こちらの外観でした。

なんでも、台風の影響で看板が剥がれてしまい、コスト削減のために今のテントになったそうです。

こちらが店主さん。

優しいのオーラが滲みでていますよね。

ただひとつ。

今の時期、ところてんは販売していないので気をつけてください。

それでは、いつもの質問もしてみます。

ーーなんで埼玉屋っていうんですか?

気になりますよね。僕のおじいちゃんが栗橋ってところで豆腐屋を経営してたんですよ。 その後、うちの親父と柏に引っ越してきました。だから店名もそのままなんです。

こちらも埼玉屋の理由は創業の土地が埼玉ということでした。

ちなみにお豆腐と冷奴用醤油を購入したところ、油あげまでおまけしてくれました。

優しいオーラが出てる人は本当に優しいんですね。

実際、豆腐も優しいお味で美味しかったです。

【取材協力】

埼玉屋豆腐店
千葉県柏市東1-1-11
04-7167-5908

行きつけの埼玉屋

最後は僕がたまに行く埼玉屋にお話しを聞きに行きました。

場所は新宿の思い出横丁です。

この路地を進むと大衆居酒屋が軒を連ねています。

看板を発見。

こちらが居酒屋の「埼玉屋」の店主さんです。

常連さんに今日は埼玉屋を取材してきたと言ったら、みんな興味を示してくれて嬉しかったです。

思い出横丁は店が多いんですけど、ここは特にお客さんが入っていて常に賑わっている印象です。

基本的に一階のカウンターは常連さんで埋め尽くされ、2~4名は二階のテーブル席に案内されます。

常連さんは優しくて喋るのが好きな方ばかりです。

こうゆう場所に来るってことは、そうなんですが埼玉屋は“温かさ”があるんですよ。

この日も常連の方が定期券を失くしたと言い出したら、みんなで立ち上がって探し始めましたくらいですからね。

ーーなんで埼玉屋っていうんですか?

元々、オーナーのおじいちゃんが春日部出身でお店をやっていたんですよ。それで戦争が終わって闇市の頃に新宿で店を構えたんです。それが今でも続いているので埼玉屋って言います。昔はもっと店が多くて、今の小田急百貨店くらいまであったんじゃないかな。

春日部と聞き、新宿に居るのに地元感が一気に出ました。飲み会でよくある「同郷だと嬉しい」やつですね。

▲僕のお気に入りはタン串とバカルディに入ったホッピー

【取材協力】

埼玉屋
東京都新宿区西新宿1-2-7
03-3342-5525

今日、回った埼玉屋の数々。名乗っている理由は全て「創業が埼玉」という共通点がありました。

正直、この記事を書く前に「埼玉屋を名乗る理由」は予想できた気がします。
けれど、しっかりと由来を確認したことで埼玉愛を存分に感じることができました。

今でこそ、「ダさいたま」や「埼玉は何もない」と世間に揶揄されています。
でも、生まれた土地を店の名前にするって、かっこいい事ですよね。

都道府県でかっこいい名前ランキングがあったら、埼玉はベスト5には入りそうですし。

僕が知らないだけで全国にまで規模を広げたら「埼玉屋」ってもっとあると思うんですよ。

なので、新宿埼玉屋の常連さんにも応援されたので第二弾もやってみたいと思います。

たとえ、店名の由来が同じでも。

それと、冒頭での言葉を撤回しときます。

僕も埼玉に少しだけ、誇りと県民愛を持ちますね。

by
こう見えて日本生まれ日本育ち。